スキンケア大辞典【看護師サポートナビ】

ドライスキンのケア

ドライスキンのケア

ドライスキンになると、
皮膚表面の角質層の水分が不足し、皮膚がカサカサになります。

 

角質層の水分が不足すると、
皮膚は柔軟性がなくなって乾燥するので、
ひび割れたり、皮がむけたり、かゆみが現れたりします。

 

このように角質層が乾燥し、ドライスキンになると、
正常の皮膚が持っているバリア機能が低下します。

ドライスキンが起こる理由

皮膚の保湿は、表皮の一番外側にある角質層が担っています。

 

角質細胞の水分量は、「皮脂膜」、
「天然保湿因子(NMF)」、「角質細胞間皮質(セラミド)」の3つによって保たれていますが、
この3つのバランスが崩れることによってドライスキンになります。

 

角質層内の水分量が保たれているのは、
脂膜が皮膚の表面を多い、
角質細胞間脂質が細胞と細胞の間を埋めるようにして存在し、
細胞を結び付けているからです。
この結びつきにより、体内の水分の漏出を防ぐことができ、
角質層の水分保持機能が保たれます。

 

しかし、何らかの原因によって、
皮脂の分泌や角質細胞間脂質の減少が起きると、
細胞と細胞の間の結びつきが弱くなり、
隙間ができてしまいます。

 

この隙間ができると、バリア機能が破綻し、
その隙間から水分が漏れ出てしまいます。

 

また、天然保湿因子が少なくなると、
水分保持機能が低下し、角質層の水分減少を招きます。

 

最近は、スキンケア用品に
角質細胞間脂質の多くを構成するセラミドが含まれているものも多くあります。

 

このセラミドの効果は、とても注目されていますね。

ドライスキンの主な原因

ドライスキンの原因は、「外的要因」と「内的要因」があります。
また、病気によるものもあります。

 

ドライスキンの外的要因

 

・空気の乾燥

 

空気が乾燥する季節になると、肌だけでなく、のどが痛んだり、
風邪を引きやすくなることがあります。

 

これは、皮膚やのどの粘膜などの水分が失われるからです。

 

しかし、このような環境の変化によっておきる皮膚や粘膜の乾燥は、
保湿処置を適切に行うことによって防ぐことができます。

 

・スキンケア

 

洗顔の方法や、化粧品があっていないぼ
ドライスキンになることがあります。

 

洗顔のときに、顔を強くこすりすぎてしたり、
すすぎが不十分であったり、
洗顔を頻回に行うなどすると、
必要な角質層までが根こそぎ洗い流されてしまったり、
角質層の機能が壊され、保湿機能が低下するため
ドライスキンになります。

 

内的要因

 

・加齢

 

ドライスキンの原因のひとつに「加齢」があります。

 

加齢によって、体内水分量や皮脂の分泌量、天然保湿因子、
角質細胞間物質のセラミドやコレステロール、遊離脂肪酸などが減少し、
皮膚の保湿能力が低下し、皮膚表面が乾燥します。

 

また、加齢によって新陳代謝も遅くなります。
そのため、古くなった細胞が剥がれ落ちずにそのまま残り、
角質細胞が大きくなり、角質層が厚くなってきます。

 

すると、真皮にある水分が皮膚表面の角質層にまで届きにくくなるため、
乾燥してしまうのです。

 

しかし、加齢は、ヒトとして当然の現象です。
ケアをすることによって現象を遅らせることはできます。

 

・セラミド代謝の異常

 

セラミド代謝の異常も、ドライスキンの原因になります。

 

セラミド生成酵素は、正常であるにもかかわらず、
セラミドの生成が減少してしまう状態を
「セラミド代謝異常」といいます。

 

このセラミド代謝異常は、アトピー性皮膚炎などでよく見られますし、
セラミド生成酵素の欠損によってもセラミドの減少が見られます。

 

このようなセラミド代謝の異常が起こることによって、
皮膚の保湿能力が低下し、皮膚が乾燥し、ドライスキンになります。

 

・栄養不足

 

栄養のバランスが崩れることにより、ドライスキンになることがあります。

 

また、栄養は血液によって運ばれるため、
血流が悪くなる喫煙、睡眠不足、ストレスなどの要因があると
栄養バランスの良い食生活をしていても、
十分に栄養が運ばれず、ドライスキンになります。

 

・腎不全や肝機能障害

 

腎不全や肝機能障害などの病気によってもドライスキンが起こります。

ドライスキンの特徴的な症状

ドライスキンの主な症状は、肌がカサカサして痒いというものです。

 

ドライスキンになると、角質細胞の結びつきが弱くなり、
皮膚の水分が蒸発してしまいます。

 

すると、皮膚がカサカサになって
皮膚に亀裂が生じ、表面が白っぽくなって剥がれ落ちていきます。

 

掻痒感も強く現れるので、肌を?いてしまうことが多いのですが、
?破すると、さらに皮膚のバリア機能が損なわれるため、
ドライスキンからさらにスキントラブルへと発展します。

 

乾燥が進んだ肌は、外部からの刺激をより受けやすくなり、
湿疹化してしまいます。

 

特に、身体の中でも脂肪の少ない肘や膝などの骨突起部は、
皮膚が薄く、支持組織もあまりないので緊張が加わりやすく、
角質細胞が損傷しやすく、褥瘡などになることもあります。

 

また、乾燥が進むと痒みも強く出るため、
夜、その掻痒感によって眠れないということもあります。

 

特に、高齢者では皮膚の外側の角質層に
水分を溜め込む力(保湿力)が弱くなり、
ドライスキンになりやすくなります。

 

皮膚本来の力が低下するので、
衣服による刺激や温度・湿度などの環境にも敏感になります。

 

痒みが強い場合は、医師に報告し、
適切な薬を使うと良いでしょう。

 

ただし、痒みを抑える抗ヒスタミン薬には、
副作用として眠気があります。

 

高齢者や前立腺肥大症、緑内障等の病気がある人は、
使用する薬にも注意が必要なので、
アセスメントの際に、既往歴などの情報も
きちんと得ることが必要です。


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