スキンケア大辞典【看護師サポートナビ】

ドライスキンの予防的スキンケア

ドライスキンの予防的スキンケア

ドライスキンは、暖房器具による湿度の低下や、
外気の乾燥、気温低下に伴う発汗の減少などが原因となります。

 

また、加齢による皮膚機能の低下も
ドライスキンの原因となります。

 

ドライスキンになりやすい季節や、
ドライスキンになりやすい年齢の人などに対しては、
予防的スキンケアをすることが必要です。

 

予防的スキンケアとは、
発汗や排泄物、機械的刺激などの
皮膚への刺激を軽減することです。

 

ドライスキンになると、
皮膚のバリア機能が弱くなり、外部からの刺激を受けやすくなります。

 

ですから、少しの刺激であっても
スキントラブルにつながります。

 

ドライスキンにより刺激が予測されるかどうかをアセスメントし、
刺激が予測されると判断した場合は、
その刺激を軽減したり、あらかじめ保湿や保護のケアをして、
スキントラブルへつながらないように予防をることが大切です。

 

発汗と排泄物

 

特に、発汗と排泄物は、皮膚への刺激になるので、注意をしていくべきです。

 

発汗によって水分が蒸発することに加え、
それを拭き取ることによって皮脂も失われます。

 

汗を拭き取るときには、強く擦らないようにし、
拭いた後は、保湿と保護を行うようにします。

 

オムツをしている患者さんの場合は、
接触性皮膚炎を発症しやすくなるため、
排泄状況をアセスメントし、
撥水クリームを塗布したり、オムツの選択によって、
洗浄や拭き取りの回数を減らし、
摩擦を軽減するよう工夫することが必要です。

 

特に寝たきりの患者さんでは、
尿や便などの排泄物、そして皮膚常在菌代謝物、垢などが
直接皮膚に接触した状態が続くため、
スキントラブルが起こりやすくなっています。

 

オムツを使う際は、質の良いオムツを選ぶことも必要です。

 

そして、おむつ交換のたびに、皮膚が赤くなっていないかなど、
皮膚の状態を観察することも必要です。

 

一旦スキントラブルが起きてしまうと、
感染などを起こしやすくなります。

 

ですから、トラブルを起こす前の、
予防的ケアがとても大切です。

 

機械的な刺激に対するケア

 

たとえば、カテーテルの留置や、医療用粘着テープの使用によっても、
表皮剥離などのスキントラブルが生じやすくなります。

 

カテーテルの留置部位には、
オイルなどを塗布し、摩擦を防いだり、
刺激が少ない素材のテープを選択するなどします。

 

テープをはがすときには、引っ張らないように、
皮膚を押さえながらゆっくりはがすなど、
なるべく刺激の少ない方法で行ってください。

 

入浴による皮膚の乾燥

 

皮膚の清潔を保つためには、入浴することは欠かすことができません。

 

しかし、その入浴が、
角層からNMFや角質細胞間脂質が失われやすい状況を作ってしまい、
スキントラブルの原因になることがあります。

 

洗浄力の強い石けんを使うと、皮脂が根こそぎ取られてしまいますし、
タオルで強く身体を擦るれば皮脂や角質が過剰に剥がれ落ちてしまいます。

 

また、湯温の高いお風呂に入ると、
皮脂や天然保湿因子が流れ出ることになってしまうため、
ドライスキンが悪化します。

 

ですから、入浴の際には、
皮膚の乾燥を起こさないように工夫することが必要です。

 

入浴の際のお湯は、38度くらいのぬるめにし、
石鹸は弱酸性のもの、或いは角質細胞間脂質である
セラミドが含まれているもの、
セラミドが流れ出るのを最小限に防ぐことができるものなどから選ぶようにしましょう。

 

そして身体を洗うときには、石鹸を十分に泡立てて、
皮膚に伸ばすようにし、泡で洗うようにし、
決してゴシゴシこすらないようにしましょう。

 

そして、しっかりぬるま湯ですすいでください。

 

お湯に浸かる時間は短くしましょう。

 

入浴後も、タオルでゴシゴシこすらないように、
抑えるように優しく拭きましょう。

 

また、入浴後は、角層中の水分の急激な蒸散が起きます。

 

そして、角質層の水分が急激に減少するので皮膚が乾燥してしまいます。
保湿クリームや保護クリームを全身に塗り、
水分をしっかり保つようにしましょう。


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