スキンケア大辞典【看護師サポートナビ】

オムツを装着している患者さんへのケア

オムツを装着している患者さんへのケア

オムツが必要な患者さんに対する浸軟の予防的ケアでは、
オムツや尿取りパットの選択がとても重要です。

 

オムツや尿取りパットは、
排尿量と吸収量が状態にあっていることが第一です。
そうでなければ、オムツの内部で尿があふれて
スキントラブルが起こってしまいます。

 

ですから、まず、排尿量と使用しているオムツ、
尿取りパットの吸収量が適切であるかどうかを検討しましょう。

 

 

オムツを装着している場合、頻回に洗浄したり
拭き取りしたりすると、機械的刺激を与えてしまうことになります。

 

皮膚が脆弱化している人、
オムツによって脆弱化しやすくなっている人に対して
機械的刺激を与えてしまうことは、皮膚表面を損傷させ、
化学的刺激が加わりやすい状況を作ってしまうことになります。

 

ですから、排泄のたびに洗浄や拭き取りが必要なのかどうかを
十分にアセスメントすることが必要です。

 

そして、湿潤・浸軟のリスクが高いと思われる患者さんには、
あらかじめ排泄器の周囲の皮膚に、
撥水性のある保護クリームを塗っておくようにします。

 

すると、保護クリームが皮膚のバリア機能の代わりとなって作用してくれるので、
刺激が皮膚内に入るのを最小限に防ぐことができるようになり、
浸軟や、それに伴うスキントラブルを予防することができます。

 

洗浄は、基本的には一日1回、
古い角質や便の汚れを石鹸で洗浄するだけで大丈夫です。

 

石鹸を良く泡立てて優しく洗い、
微温湯で十分に石鹸を洗い流し、刺激の少ないガーゼなどを使って
押さえ拭きをするようにします。

 

くれぐれも強くこすったり、
タオルなどで拭うことはしないようにしてください。

 

洗浄後は、保護クリームを塗っておくようにします。

 

真菌感染などが疑われる場合は医師に伝え、
スキンケアの方法を選択するようにしましょう。

オムツ装着時の予防的な保護クリームの使い方

オムツを装着している患者さんに対する保護クリームは、
患者さんの排泄の状況に合わせて塗ります。

 

一日数回の失禁であれば、保護クリームは薄く塗るだけで十分ですが、
1回量や排泄物の性状によっては、
塗布の回数、量を検討しなければなりません。

 

また、洗浄する際は、こすらないように水圧で排泄物を除去し、
押さえ拭きする程度にします。

 

撥水効果が減弱したら、保護クリームは、重ね塗りをします。

 

頻回な下痢で水様便が排泄される患者さんの場合は、
スキントラブルの可能性が高くなるため、
肛門周囲から臀部にかけてアズノール軟膏や亜鉛化軟膏などを
3mmほどの厚さに塗って皮膚を保護します。

 

厚く塗ることによって、便と一緒に流れ出た部分が
視覚的に分かりやすくなるため、
その部分を補充していくようにします。

 

排泄物のpHを緩衝してくれるような失禁用クリームであれば、
皮膚の様子を観察しながら、薄めに塗っても大丈夫でしょう。

 

薬剤を使用する場合は、医師の指示が必要です。
医師に状態を伝え、診察をし検討した上で
適切なケアを行うことが重要です。


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