スキンケア大辞典【看護師サポートナビ】

真菌感染のケア

真菌感染とは

真菌は、カビの一種で、白癬菌、カンジダ、でん風菌(でんぷうきん)、
黒色真菌などがあります。

 

真菌感染は、これらの真菌が寄生し、病変が起きている状態をいいます。

 

真菌感染は、ほとんどがゆっくり進行します。

 

ですから、なかなか気がつかないこともありますが、
免疫が低下していると、急激に進行し、他の器官に広がり、
命に関わることもあります。

 

しっかりアセスメントし、適切な治療をしていくことが必要です。

 

よくみられる真菌感染は、白癬菌感染症で、
菌が寄生する部位によって「体白癬」、「足白癬」、「爪白癬」、
「頭部白癬」などというように名称が異なります。

 

頭部白癬は、子どもに多く見られ、
爪白癬は、高齢者に多く見られるというように、
年齢によって感染しやすい真菌もあります。

 

白癬菌感染症の症状は、発症部位で異なりますが、
足底と手掌以外は、環状紅斑を示し、強い痒みが出るなど、
発症部位によって症状が異なる真菌感染もあります。

 

足底は乾燥し、角質が肥厚してボロボロとはがれてきますが、
痒みはほとんどありません。

 

頭部白癬の場合も、フケのような頭皮が落ちてきます。

真菌感染が起きる理由

真菌は、高温・多湿などの環境要因や、
皮膚の汚れなどが原因となって感染し、発症します。

 

また、抗がん剤を使用中の患者さん、
エイズややけど、糖尿病、腎不全、白血病なども
真菌感染症を起こす危険因子になります。

真菌感染のケア

表在性白癬は、治療薬と保護クリームでケアしていきます。

 

掻痒感がある場合は、非ステロイド系の痒み止めを塗り、
冷やして症状を軽減します。

 

ただし、冷やすと、その後、充血によって
痒みが現れることがありますから注意します。

 

メントール系の痒み止めは、かぶれを起こすことがあります。

 

表在性白癬の場合は、抗真菌薬の外用剤が処方されるので、
1日1回塗布し、その上から保護クリームを塗ります。

 

撥水することによって浸軟を予防することができます。

 

臀部に真菌感染が起きていて、下痢の症状がある場合は、
抗菌薬を塗ったあと、その上から保護クリームを厚く塗ります。

 

頭部白癬や爪白癬は、抗真菌薬を内服します。

 

足白癬の患者さんは、清潔を気にしてゴシゴシと洗いがちです。

 

ですが、白癬に感染した角質層はバリア機能が破壊されています。

 

ですから、ゴシゴシと洗うと逆効果になってしまうため、
優しく洗浄し、保湿と保護を行うように伝えましょう。

真菌感染の予防的スキンケア

ドライスキンや浸軟など、皮膚のバリア機能が低下していると
真菌感染を起こしやすくなります。

 

ですから、真菌の侵入を防ぐために、
皮膚を保湿し、保護することが必要です。

 

近年は、カビの増殖を抑える成分が入っているシャンプーや、
洗浄剤なども販売されていますから、
そのような製品を使うのも良いと思います。

 

ただし、皮膚の状態を確認しながら使っていくようにしましょう。

 

また、皮膚の保清を保つとともに、
衣類も清潔にしておくことが重要です。

 

寝具なども、清潔を保つことが必要です。


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