スキンケア大辞典【看護師サポートナビ】

皮下組織層の特徴

皮下組織層の特徴

皮下組織は、皮膚の3層構造の最も内側にある組織で、
表皮と真皮を支えている組織です。

 

皮下組織層は、脂肪組織が豊富で、
クッション効果と保湿効果を発揮しています。

 

脂肪というと、「ぜい肉」というイメージがありますが、
この皮下脂肪は、身体を守る大切な働きを担っているため、
少なすぎると身体に不都合が生じてしまいます。

 

ただし、皮下脂肪は増えすぎて「肥満」という状態になると、
皮下組織全体が分厚くなってしまい、
真皮の弾力性がなくなります。

 

そして、皮下組織層は栄養の貯蔵庫としての役割も担っていますし、
動脈や静脈が通っていて、
肌に栄養を届けたり、老廃物を運び出したりしています。

 

神経終末は、皮膚組織にはほとんど分布していません。

 

ですから、創が皮下に及び、潰瘍になると、
逆に痛みを感じにくくなります。

 

最も強い痛みを感じるのは真皮層までの中間層創傷です。

 

その中でも、浅い創のほうが痛みは強い傾向にあります。

 

また、皮下組織層は、毛細血管があまり発達していません。

 

ですから、感染に弱く、創傷治癒が遅くなってしまいます。

 

たとえば、褥瘡では、皮下組織層に至ると、
一気に筋組織まで障害されてしまうことがほとんどです。

 

このようなことから、「褥瘡は一度できてしまうと治りにくい」
といわれるのですね。

 

また、真皮のすぐ下にある深層血管網には、
自律神経によって調節されている動静脈シャントがあります。

 

この動静脈シャントによって体温調節がされていますが、
糖尿病ではこのシャントが常時開放された常態になるため、
皮膚温が高い割には表皮への血流が不足し、
皮膚損傷が起こりやすくなるのです。


ホーム RSS購読 サイトマップ